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AFP BB ニュース 2014年04月04日 14:39 発信地:クアラルンプール/マレーシア
中国、連れ去り被害者救出をマレーシアに強く要請
●マレーシア・ボルネオ(Borneo)島のラハダトゥ(Lahad Datu)の検問所で警備に当たるマレーシアの武装警察官(2013年2月16日撮影、資料写真)。(c)AFP/MOHD RASFAN
【4月4日 AFP】マレーシア・ボルネオ(Borneo)島にあるリゾートホテルに武装グループが押し入り、中国人観光客1人とフィリピン人従業員の計2人が連れ去られた事件で、中国当局は3日、マレーシアに対しこの中国人観光客の救出を強く要請した。
両国の間では、マレーシア航空(Malaysia Airlines)MH370便が消息を絶った事故をめぐってすでに緊張が高まっており、さらに悪化する恐れもある。
2人が連れ去られたのはボルネオ島のサバ(Sabah)州で、世界有数のダイビングスポットをはじめとする自然豊かな観光名所として知られる一方で、フィリピン南部からのイスラム教徒の武装集団によるとみられる拉致事件が繰り返し発生していることでも知られている。
マレーシアのナジブ・ラザク(Najib Razak)首相はホテルでの事件について、中国とマレーシアの関係のさらなる悪化を狙った可能性もあると述べたが、詳細には触れなかった。
誰が犯行に及んだのか、また被害者がどこに連れ去れたのかについては明らかになっていないが、過去には、武装集団が同地域で観光客らを拉致して近隣のフィリピンの島に連行した事件が起きている。
中国はマレーシア警察に対し、中国国民を救出し安全性を向上させるよう求めた。
中国外務省の洪磊(Hong Lei)報道官は記者団に対し、
「中国は現地に担当者を派遣し、地元警察に総力を挙げて救出に当たるよう要請した。
同時に、中国国民の安全を確保し、中国人観光客の安全を守る有効な措置を講じている」
とした上で、中国は「この事件を注視していく」と述べた。
一方、マレーシア警察とリゾートホテル側はコメントを避けている。
(c)AFP/Julia ZAPPEI
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International Business Times 2014年4月5日 11時10分 更新
http://jp.ibtimes.com/articles/56286/20140405/359614.htm
マレーシア:中国人誘拐事件で領土紛争も一触即発
●武装した人々の襲撃を受けて、おびえる人々。中国人観光客1人と、ホテルの従業員1人が誘拐された。(2014年4月2日、マレーシア)
2日、マレーシアのリゾート地で、謎の武装集団が中国人を誘拐した。
そのことが原因で、中国と、マレーシアやフィリピンなど南シナ海に面する諸国の不安定な関係性がさらに揺らいでいる。
サウス・チャイナ・ポスト(the South China Morning Post)によると、5~6人の武装した誘拐団が、マレーシア東部にあるダイビングの名所でもある人気リゾート観光地「ボルネオ(Borneo)」を襲撃し、2人の人質をボートに乗せて連れ去ったという。
ホテルのマネージャーによると、誘拐されたのは、
上海の女性であるギャオ・ヒュアン(Gao Huayun)さん(28)と
ホテルの受付係であるフィリピン人のマーシー・ダヤワン(Marcy Dayawan)さん(40)
である。
フィリピンを本拠地とするイスラム武装グループ「アブ・サヤフ(Abu Sayya)」が犯罪に関係している可能性があるという。
中国外務省のスポークスマンであるホング・レイ(Hong Lei)氏は、北京で行われた記者会見で、ボルネオの中国領事館は
「地元警察に対して、現地の中国人観光客の安全を保障した上で、救出活動を行うように」
と要求したと述べた。
中国とマレーシアは、マレーシア航空370便の消息不明事件以来、関係性が不安定である。
同便は中国に向かっており、乗客の3分の2以上は中国人であった。
中国は率先して生存者や航空機の捜索を指揮していた国のひとつであった。
数千人の中国人は、マレーシア政府の航空機捜索のやり方へ不満を表現する手段として、マレーシアへの旅行をボイコットすることを誓約した。
まず、ボイコットは中国の人気SNS「ウェイボ(Weibo)」で始まり、すぐに広まった。
人気の旅行予約ウェブサイトでさえ、ネット上で展開されている会話に反応して、マレーシア航空の選択を検索画面からはずすことを誓約した。
誘拐事件の影響で、中国人たちがマレーシアへ旅行をさらに躊躇するようになったのは間違いない。
人質事件は、中国とフィリピンの関係性を悪化させる。
あるブロガーはウェイボに
「どうして、今、(マレーシアに)行きたいなんて考える人がいるのでしょう?
彼ら(マレーシア)は、今回についても、航空機の消息不明事件と同じような対応をとる可能性があると思いませんか?」
と書いた。
別のブロガーは、
「当局が人質を取り戻すためにサポートをしてくれると信用できるというのでしょうか?」
と疑問を投げかけた。
両国は、南シナ海での熾烈な領土争いを繰り広げている。航空機の消失不明事件の後は、南シナ海の捜索に集中するために、資源豊富な南沙諸島における覇権争いを停止した。
しかし、捜索が西オーストラリア沿岸やインド洋の南に移動するに連れて、両国の争いは再開された。
そして、小さな出来事が、望まれぬ衝突への引き金となりかねない状態であった。
中国は戦略的に船を配置し、フィリピンの補給艦を妨害する。
ABCニュースの元北京局長であり、フィリピン出身でもあるチト・ロマナ(Chito Sta. Romana)氏は、『21世紀の中国理解のために(Understanding 21st Century China)』というフォーラムで
「彼らの船を突き止めるために、漁船を逮捕したり、漁師に発砲したりしようとするのは間違いです。
もしそうすれば、私たちは島を失うことになると思います」
と述べた。
同氏によると、中国は、弱点の調査に余念がない。
そして、もし抜け穴が見つかれば、海事法に基づく仲裁委員会による決定が下されるのを待つことなく、
紛争の渦中にある全ての島々を支配する可能性がある
という。
誘拐したのは、テロ組織であるとは断定できない。
しかし、アルカイダ(al-Qaeda)と関係が深いアブ・サヤフの仕業だと疑う人は多い。
同組織は、フィリピン南部に拠点を置き、地域の観光客を標的にしていることで悪名が高い。
昨年12月、台湾人の夫婦が誘拐され、旦那の方は殺害された。
記者:Michelle FlorCruz、翻訳者:臼村さおり |
*この記事は、米国版 International Business Times の記事を日本向けに抄訳したものです。
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レコードチャイナ 配信日時:2014年4月13日 4時2分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=86463&type=0
航空機不明事件でマレーシアとの関係悪化、中国が関係修復図る―米紙
●9日、マレーシア航空機が消息不明になっている問題をめぐり、中国とマレーシアの関係が悪化しており、中国政府は関係修復に努めている。写真は乗客の無事を祈る中国人。
2014年4月9日、米紙ワシントン・ポストによると、マレーシア航空370便が消息不明になっている問題をめぐり、中国人がマレーシア政府の対応に不満を爆発させており、両国関係が悪化している。
11日付で中国紙・参考消息(電子版)が伝えた。
中国では習近平(シー・ジンピン)国家主席就任後、マレーシアやインドネシア、タイなどの東南アジア諸国との関係改善に努めており、2013年10月には習主席がマレーシアを訪問、両国関係を「包括的戦略的パートナーシップ」に格上げすることで合意し、友好関係を築いてきた。
しかし、今回のマレーシア航空機の事件以降、両国の関係は悪化し、緊張状態が続いている。
中国では事件後のマレーシア政府の対応に民衆の不満が爆発、中にはその不満をマレーシア人個人にぶつける人もいるという。
しかし、最近では過激化していた論調も弱まってきているようだ。
両国の関係を修復させたい中国は、この状況を打破するために、
マレーシア批判から一転、欧米メディアを批判するという戦術を打ち出した。
欧米メディアが乗客の家族らのもろい神経を挑発し、中国とマレーシアの友好関係を壊そうとしていると報じる中国メディアも現れた。
しかしこの戦術がマレーシア政府と民衆に果たして有効なのかどうかはまだ不明だ。
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レコードチャイナ 配信日時:2014年4月17日 22時50分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=86701&type=0
<マレーシア機不明>
米紙「中国は捜索の妨げ」、マレーシアメディアもここぞとばかりに中国に反撃―中国紙
「マレーシア航空機の捜索活動で中国は役立たず。手伝うどころか妨げになっている」
と報じたことに批判の声が集まる中、マレーシアメディアが「他人の災難を見て喜ぶ」報道をしていると伝えた。
環球時報によると、マレーシアメディア・The Malay Mail Onlineは16日、
「MH370便の捜索で、中国は世界中の批判を味わっている」
と題した記事で、
「中国はこれまで、マレーシア当局の捜索能力を公然と批判し続けていた。だが今度は自らが責められる側になった」
と皮肉った。
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レコードチャイナ 配信日時:2014年4月26日 22時44分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=87224&type=0
中国でマレーシア行きツアーのキャンセル3万件、
航空機不明事故の影響は深刻―マレーシアメディア
●24日、マレーシア機不明の事件を受け、中国ではマレーシア行きツアーのキャンセルが相次ぎ、その数はすでに3万件となっている。資料写真。
2014年4月24日、マレーシアメディアによると、マレーシア航空370便が消息不明となっている問題を受け、中国ではマレーシア行きツアーのキャンセルが相次ぎ、その数はすでに3万件となっている。
現在のところ、中国人ツアー客の来年の予約はまだ入っていないという。人民日報海外版が伝えた。
2011年には100万人だったマレーシアを訪れる中国人観光客は、2012年に入り150万人に増加している。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが米金融機関メリルリンチの研究報告を引用した報道によると、
マレーシアを訪れる観光客のうち、1割強が中国人観光客で、
国内総生産(GDP)の0.4%に相当する6%の観光産業収益をマレーシアにもたらしている。
今年マレーシアを訪れる中国人観光客の数は40~80万人ほど減少すると予想され、1人当たりの支出を1万元(約16万円)と仮定して計算した場合、
マレーシアの観光産業は少なくとも40~80億元(約640億~1280億円)の損失を被る
ことになる。
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【輝かしい未来が描けなくなった寂しさ】