2014年4月12日土曜日

「戦地勤務手当」が付き始めた中国生態系汚染-④:今後さらに水道水は汚染されていく

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AFPBB News 2014年04月11日 22:56 発信地:北京/中国
http://www.afpbb.com/articles/-/3012429?ctm_campaign=topstory

中国で今度は「有毒水道水」、ペットボトル水に市民殺到



【4月11日 AFP】
 中国・甘粛(Gansu)省の省都、蘭州(Lanzhou)市の水道水に、有害化学物質のベンゼンが許容限度を超えるレベルで含まれていることが分かり、市民らがボトル入り飲料水に殺到したと、国営新華社(Xinhua)通信が11日、報じた。

 新華社通信が地元環境当局の話として伝えたところによると、同市で10日と11日の2日間に実施された水道水の検査で、国が定める許容限度の20倍に相当する1リットル当たり200マイクログラムのベンゼンが検出されたという。

 芳香族化合物のベンゼンは無色の液体で、石油化学業界で用いられる基礎原料の一つ。
 人体がベンゼンにさらされると、がんなどの病気にかかるリスクが高まるとされている。

 国営の中国新聞社(China News Service)は、同市の一部で水道水の供給が中断され、市民らはスーパーマーケットに駆け込みペットボトル入り飲料水をわれ先に買い求めたと報じた。

 蘭州市の環境保護局は、汚染源の特定を急ぐと共に、さらなるサンプル検査を予定しているとしている。

 報道によると、水事業者のヴェオリア・ウォーター(Veolia Water)は有害物質汚染の原因について、同市を流れる黄河(Yellow River)の汚染によるものというよりは、化学工場からの排気に起因している恐れがあるとみているという。

 中国では国内の上水道の多くで、工場や農場からの有害廃棄物による重度の汚染がみられる。
 これは30年以上続く経済の急成長に加え、環境保護規制が緩いことが原因と考えられている。



レコードチャイナ 配信日時:2014年4月12日 12時47分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=86427&type=0

水道水から発がん性物質のベンゼン、市民がペットボトルに殺到
=基準値の20倍―蘭州

  11日、中国甘粛省蘭州市でこのほど、国の基準を大幅に上回る発がん性物質ベンゼンが水道水から検出され、市民がペットボトルの水を買うためスーパーマーケットなどに殺到している。
 2014年4月11日、中国新聞網によると、中国甘粛省蘭州市でこのほど、国の基準を大幅に上回る発がん性物質ベンゼンが水道水から検出され、市民がペットボトルの水を買うためスーパーマーケットなどに殺到している。

 検出量は1リットル当たり200マイクログラム。
 国の基準(同10マイクログラム)の20倍に達した。
 市は一部地域で水道水の供給を中止。
 衛生、環境保護の関係部門が詳しく調査している。
 同市の水供給関連企業は「化学工場の汚水が給水源に流れ込んだ可能性がある」と説明。
 早急に原因を調査するとしている。

 蘭州大学化学学部の教授によると、ベンゼンは人間の神経系統を傷つける毒性を持ち、一度に大量摂取すと急性中毒を起こす恐れもあるという。
 これを受け、同市内のスーパーなどにはペットボトルの水を買うため市民が殺到。大量の水をカートに積む様子があちこちで見られた。



サーチナニュース 2014-04-16 01:55
http://news.searchina.net/id/1529931

水道水「ベンゼン混入問題」、異常確認まで8日間
・・・水質管理会社「市民が飲んでいた可能性がある」=中国報道

 中国・甘粛省蘭州市の水道水に、基準値の20倍を超える発がん性物質のベンゼンが含まれていた問題で、検査実施から対策実施までの8日間、市民がベンゼン入りの“汚染された水道水”を飲んでいた可能性が出てきた。
 中国メディア・新京報が15日報じた。

 14日に同市が実施した記者会見において、水質管理会社の副社長が
 「4月2日に水質検査を実施したが、完全な分析には時間がかかった。10日になって異常を確認し、対策をとった」
と語ったことを紹介。
  そのうえで、検査実施から対策実施までの8日間に
 「市民が基準値越えのベンゼンを含んだ水道水を飲んでいた可能性がある」
と発言したと伝えた。
  記事はまた、同市の水道運営事業社の水質モニタリングセンターの田紅主任が
 「3月に市内で水道の異臭騒ぎがあり検査したが、そのときはベンゼンを含む全指標が基準値内だった」
と語り、ベンゼンの混入は最近になって発生したものであるとの見解を示したことを併せて紹介した。
 省当局によると、13日から14日にかけて実施した水質検査で市内の水道水のベンゼン含有量は国の基準値内に収まったために、緊急措置を解除したという。



サーチナニュース 2014-04-17 13:13
http://news.searchina.net/id/1530142

蘭州の「水道水・発癌性物質汚染」で中国人専門家「いつどこで起きてもおかしくない」

  清華大学環境学院(学部)飲用水安全教研所の張暁健教授は甘粛省蘭州市で4月中旬に表面化した「発癌性(はつがんせい)物質のベンゼンによる水道水汚染」について、
 「想定内」、
 「いつどこでも起こりうる事態」
と説明した。
 中国新聞社などが報じた。
 張教授は中国都市部上水排水協会副会長で、国際水協会(IWA)で中国政府代表も務める、中国における「水の問題」の第一人者だ。
 新京報、中国新聞社などが17日付で報じた。

  張教授は蘭州で発生した水道水汚染について
 「意外でもあり、同時に意外ではない」
と説明。
 「意外」というのは、「いつ、どこで起きるか」を予想できないというだけで、「いつ、どこで起きてもおかしくない」という点では「意外ではない」という。
   張教授は蘭州の水道水汚染について「個別の事態では決してない。
  わが国の都市部水供給で、あまねく存在する問題。都市部における水供給は、高いリスクにさらされている」と説明。
   中国では都市の水源地帯に化学工業や重工業、鉄鋼業などの生産施設を設置することが認められないようになったが、すでに大河川の沿岸には多くの該当施設があり、排水に汚染物質が含まれていれば、下流の都市の水道はすべて影響を受けることになる。

  政府による化学工場や水道事業者に対する監督・監視体制も不備だ。
 また、水道施設に安全性を保障できる新しい設備を導入しようとしても、経済的に余裕のある大都市ならば望みがあるが、そうでなければ困難だ。
 小さな都市や農村部では極めて難しい。
  張教授は水道事業を地域ごとに民間の業者に委託していることに構造的な欠陥があると指摘。
 市場メカニズムにより、価格面で現地政府に有利な条件を提示した企業が受注することになるが、
 水道については「原料供給を自然が独占している」という事情が大きく関係する。
 つまり、企業努力で「生産コスト」を引き下げられる余地が少なく、低コストで水道水を産出することが「質を下げること」に直結してしまうという。

  地域ごとに水道事業者がばらばらであることも問題だ。
 張教授は成功例として「台湾」を挙げた。
 台湾の水道事業者は政府の1機関と企業1社だけで、水質監視システムや技術の向上も共同で行うことで、「高い効率と高い水準」を確保しているという。
   張教授は蘭州市における水道水汚染が「たまたま発見された」とされていることも批判。
 「そういった『たまたまの発見』では、突発的な汚染に対応できるわけがない」と述べ、国の規則で定められている通りの測定を行うべきと述べた。
   測定に伴うコストについては、
 「定められた測定をすべて実施すると、2万元(約32万8000円)の費用がかかる」
と説明。
 1日あたり50万トンの水道水を供給している蘭州市の場合なら、1カ月に1回測定した場合、1トン当たりのコスト増は0.01元(約0.16円)程度に過ぎないとの見方を示した。
  張教授は、水道水質の検査について
 「費用の問題ではない。現実から判断すれば、必要なことだ」
と主張した。



レコードチャイナ 配信日時:2014年4月12日 5時20分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=86415&type=0

2013年は汚染物の排出が減少、PM2.5は深刻―北京市


●10日、北京市環境保護局は「2013年北京市環境状况公報」を発表した。生態環境品質指数は「良」だったものの、汚染物排出総量は環境容量を大幅に超えていた。写真は中国の河川。

 2014年4月10日、北京市環境保護局は「2013年北京市環境状况公報」を発表した。
 同公報によると、同年、北京市の生態環境品質指数は「良」だったものの、汚染物排出総量は環境容量を大幅に超えていた。
 うち、大気の質は基本的に安定していたものの、ぜんそくや気管支炎を引き起こす微小粒子状物質「PM2.5」の数値が突出していた。
 中国新聞社が伝えた。

 同公報によると、同年、頻繁な悪天候や汚染の深刻化も重なり、経済・社会の発展がもたらす汚染が悪化した。
 そのような背景下にもかかわらず、北京市は大気汚染の改善策や汚染物の排出削減などにより、大気の質を基本的に安定させることができた。
 観測結果によると、昨年大気の主な汚染染物6項目のうち、国家基準以内だったのは二酸化硫黄と一酸化炭素だけだった。
 基準を超えた汚染物の中で最も深刻だったのはPM2.5で、年間平均濃度は1立方メートルあたり89.5マイクログラムと、国家基準の1.56倍だった。

 12年と比べ、北京市の主な汚染物の排出総量は一律減少している。
 一方、一部の地域の大気に含まれるオゾンが基準を超え、特に5-9月に悪化した。

 公報は、
 「13年、北京生態環境質量指数は66.6と、『良』に属し、中国全土でも高い水準。
 ただし、住民が期待している環境とは、まだ大きな差がある」
と指摘している。

 この点、同局汚染防治処の王春林(ワン・チュンリン)処長は、「現在、北京は人口が集中しており、エネルギーや資源の消費量が多く、集中している。
 インフラ整備、特に汚水やごみ処理施設などの建設が遅れており、それが環境汚染の悪化につながっている」と指摘。
 「北京の環境品質の中で、大気汚染が最も突出している。
 また人口が急増しているほか、都市開発の拡大が続き、水などの資源不足も主な制約要素となっている」
と強調した。

 同公報によると、北京市の地表水の水質は全体的に安定している。
 うち、集中型地表水飲用水源地の水質は国家基準をクリアしている。
 しかし、水源不足や都市の下流河川の水質汚染が深刻化している状況は全く改善されていない。
 観測が実施されている93の河川のうち、水質が最も悪い「V類」に属する川の長さが全体の44.1%を占める979kmになっている。

(提供/人民網日本語版・翻訳/KN・編集/武藤)



サーチナニュース 2014-03-31 16:41
http://news.searchina.net/id/1528492

汚水処理場が水質汚染源に―全国で多発、
基準・規則を「守らず」、「守れず」=中国

 環境問題が深刻な中国では、汚水処理場の建設にも力が入れられている。
 しかし多くの汚水処理場が、
処理済の水が環境基準を満たしておらず、事実上の「水汚染源」になっている
という。
 中国新聞社が報じた。

  中国では2013年末までに、全国で651カ所の汚水処理場が建設された
 都市の99.1%に汚水処理場が設けられたことになるという。
 県レベルの行政区域を含めれば、これまでに累計3513カ所の汚水処理場が建設された。
  しかし一方では、汚水処理場から排出される水が環境基準を満たしていなかったケースが続出している。

 安徽省環境保護庁は3月、淮南首創水務有限責任公司が運営する八公山污水処理上を、環境基準を満たしていないとして「重要な監視対象」とみなして改善を求め続けることにした。
 同処理場は2008年8月に完成したが、当局の検査と許可を得ずに創業していた。
 同処理場は消毒施設も稼働させておらず、放出している水に含まれるアンモニア態窒素は基準の1.4倍以上、人や動物の便に由来する大腸菌は24倍以上だった。
  江蘇省では2013年、環境保護庁が汚染水垂れ流しで環境に深刻な影響を与えているとして実名を公表した「重点監督」の対象56社のうち、汚水処理場が全体の7割以上を占める40社だった。
 安徽省住房和城郷建設庁(住居と都市建設庁)都市建設処調査研究員の張敬玉氏は、
 「現在の汚染処理場で問題が出ているのは主に大腸菌と浮遊物」
と説明、
  生物化学的酸素要求量、リン総量、窒素総量では、「合格している場合が比較的多い」という。
   張氏によると、現在適用されている排水の基準は2006年に制定されたもので、それ以前に建設された汚水処理場が、能力面で06年基準を想定していなかったことも、排出基準を満たせない汚水処理場が多い一因という。

   中国では多くの地方政府が、汚水処理事業を企業に委託している。
  業界内からは、汚水処理事業では大きな利益を上げられず、企業として存続が困難。 
 基準が変更になっても、新たな設備のための投資ができないことも、「基準違反」が多発している原因という。
 一部の汚水処理場は、公式の基準を引き下げた“自主基準”を制定して総合しているという。
  合肥工業大学資源と環境工程学院(安徽省)の汪家権教授は、
 「本来は環境保護施設である汚水処理場で、放出する水が基準を満たさない事例は、各地にあまねく存在する」、
 「環境保護施設が汚染源になっている」
と、危機感を示した。



レコードチャイナ 配信日時:2014年4月20日 7時51分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=86831&type=0

中国の水質汚染事故、毎年1700件以上
=水源地の汚染や水道管の二次汚染で―中国紙


●18日、中国では水質汚染が深刻で、毎年1700件以上の事故が発生している。写真は廃水でピンク色に染まる黄河。

 2014年4月18日、中国では水質汚染が深刻な問題として国民の生活を脅かしている。
 監察部の統計では、ここ10年中国の水質汚染に関する事故が頻発しており、この数年では毎年1700件以上の事故が発生していることが明らかとなった。
 経済参考報が伝えた。

 この何カ月かの間で、メディアが報じた中国の水道の異臭事件はすでに10件以上に達している。
 最近では、甘粛省蘭州市の水道水から基準値の20倍を超える発がん性物質ベンゼンが検出された問題もあり、水の安全がますます疑問視されている。
 今年3月中旬に中国環境保護部が発表したデータによると、中国では
●.2億5000万人の住民が重点汚染排出企業や幹線道路の近くに住んでおり、
●.2億8000万人が安全でない飲用水を利用している状態だ。

 現在、中国の給水施設では何年も前の塩素処理技術が使われており、水に含まれる有害物を完全に取り除くことができない。
 また、多くの場所で老朽化した水道管の交換が追いついておらず、水道水の二次汚染という深刻な問題を引き起こしている。
 ほかにも、排水基準値を満たしていない汚水が処理を経ずに排出されており、水源の汚染が進んでいる。

 この現状に対し、多くの専門家は管理体制の甘さが水処理企業の水質問題に対する軽視を生んでいると指摘する。
 飲用水の安全を保証するためには、水質や給水設備に対する高い基準での管理が必要だとし、さらにその責任者に対する監視も必要不可欠であると訴えている。



レコードチャイナ 配信日時:2014年4月29日 8時10分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=87320&type=0

中国の水源水質、基準クリアは半数どまり?
「国家機密」で闇の中―中国メディア


●27日、全国で水質汚染が深刻化する中国で、水源となっている地域の水質を調査したところ、国家基準を満たしたのは半数に過ぎないことが分かった。写真は廃水で汚染された北京の川。

 2014年4月27日、21世紀経済報道によると、全国で水質汚染が深刻化する中国で、水源となっている地域の水質を調査したところ、国家基準を満たしたのは半数に過ぎないことが分かった。
 中国当局は水質データを「国家機密」として公開に前向きでないという。

 中国では今月、甘粛省蘭州市の水道水から国家基準を超える発がん性物質・ベンゼンが検出されて問題となった。
 これを受け、北京市でも浄水器を使う家庭が増加。
 市民の水の安全に対する不安は高まっている。
 しかし、国家都市給水排水工程技術センターによると、水の再処理工場は本来必要な数の2%に達していない。

 一方、中国環境保護部は全国113都市の水源地域の水質データを公開しているのみで、ほか数千都市の数字については発表していない。
 同部関係者は「水質はひどい状況だが、国家機密のため明かせない」と説明。
 基準を満たす地域は中国全体の5割程度とみられている。




【輝かしい未来が描けなくなった寂しさ】



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