2014年4月13日日曜日

「戦地勤務手当」が付き始めた中国生態系汚染-⑥:耕地改善のためにさらなる薬漬けになる農産物

_


レコードチャイナ 配信日時:2014年4月15日 17時47分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=86556&type=0

重金属による汚染耕地、「収穫は減らさず」に土壌改良へ―中国


●14日、中国は今年、重金属汚染耕地の総合的な修復作業を開始し、まず湖南省長株潭地区で試行を進めることになった。写真は湖南省産のコメ。

 2014年4月14日、人民日報によると、中国財政部、中国農業部は10日、中国は今年、重金属汚染耕地の総合的な修復作業を開始し、まず湖南省長株潭地区で試行を進めると発表した。
 中国財政部は、
 「中央財政は今年、湖南省の試行地区に特別資金を提供し、耕地の保護と質の向上を支援する。
★.耕地の品質改善と汚染耕地の修復を強化し、
★.重金属汚染耕地での環境基準を満たすイネの生産を実現し、
★.国家食糧安全および国民の食生活の安全を保障する」
と表明した。

 メディアは昨年、湖南省のイネに基準を超過するカドミウムが含まれていたことを報じ、社会の注目を集めた。
 中国国務院はこれを重視し、会議を開き検討し、全面的な手配と対策を講じた。
 さらに国務院関連部門に対して湖南省と共同で改善案を制定するよう求めた。
 中国農業部は専門家を招き、総合的な改善の全体方針と技術を提案した。

 専門家によると、
 重金属汚染耕地は予防も改善も可能であり、
 イネのカドミウム蓄積もコントロール可能だ。
 土壌そのものにも、一定量のさまざまな重金属が存在しており、外部からの汚染により重金属の濃度が高まる。
 耕地の品質が低下し、土壌酸化などにより活性化された場合、農作物に吸収・蓄積される可能性がある。
 環境にやさしい耕作などの措置により、農作物の重金属吸収・蓄積をコントロールできる。

 中国農業部は、
 「今年の試行は、その土地の状況に応じた措置を講じ、政府が指導し、農民が自主的に取り組み、
 収穫を減らさないという基本方針に基づき、
 技術と関連措置を合理的に制定する。
 土壌改良、地力強化などの環境にやさしい措置により総合的に改善を進め、
 イネの重金属濃度を基準内とする。
 汚染の深刻な一部耕地は農作物の栽培構造を調整し、
 イネの栽培を停止し、綿花、蚕、麻類などを栽培する。
 また残留物の行き先を管理し、耕地に戻ることを防ぐ」
と表明した。

 湖南省委員会・政府は試行を重視しており、関連事業の手配に向け幾度も特別会議を開いている。
 また試行の成果を各級政府の業績評価指標に盛り込んでおり、責任部門、責任者、具体的な村、土地を確定している。

 (提供/人民網日本語版・翻訳/YF・編集/武藤)


 どうみてもそんなこと不可能、という言葉が羅列されている。
 言葉をうまく操れば、事が済むというものではない。
 農産物のさらなる薬品漬けが進行していくだけである。
 そして、それによってさらに農地は激しく汚染される。
 それを食する人々も疾病に苦しむことになる。
 中国食品の輸入チェックは厳しさを増し、中国の輸出貿易にも支障が出始めてくる。
 それらが総合的に交じり合って、中国の国を国民を社会を疲弊させることになるいかもしれない。
 いずれにしても、中国の明日は輝かしいものにはならないとみていいように思える。
 ただ、軍事力だけは何の憂いもなく増強されていくだろう。


サーチナニュース 2014-04-16 21:00
http://news.searchina.net/id/1530062

中国の耕地、5%以上が重金属汚染などで「休み」が必要 農産体制転換迫られる=中国報道



 中国メディア・毎日経済新聞は15日、
 中国の耕地20億ムー(約1億3000万ヘクタール)のうち5%にあたる1億ムー(約660万ヘクタール)超が重金属汚染などで“休息”が必要な状態にあると報じた。

   記事は、現在中国では毎年
●.5800万トンの化学肥料、
●.180万トンの農薬や除草剤、植物成長調整剤
などが使用されていると紹介した。

  また、中央農村工作指導グループ関係者の話から、
●.5000万ムーが重金属などの深刻な汚染を受けており、
●.6000万ムーが降雨によって土砂災害を発生させる可能性がある
とし、
 計1億ムー以上の耕地を“休息”させる必要がある
と伝えた。
  そのうえで、政府が湖南省をテスト地域にして耕地の保護や土壌改善に向けた取り組みを進めていることを併せて紹介した。
  さらに、大量の耕地の“休息”によって、
 全面的な増産に取り組んできた中国の農業生産体制はモデル転換を余儀なくされ、
 農作物の価格上昇を予測する専門家の分析
を伝えた。



サーチナニュース 2014-04-18 10:30
http://news.searchina.net/id/1530223

中国で土壌汚染深刻、全国の土地の16%で基準越え

 中国環境保護省が17日、全国の土壌汚染の状況をまとめた調査報告書を発表した。
 これによると調査対象となった約630万平方キロメートルの土地のうち、16.1%で国の基準を超える汚染が確認された。
 中国で土壌汚染に関する全国的な調査は初めて



ウォールストリートジャーナル     2014年 4月 18日 16:05 JST
http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702304126604579508861609302756.html?mod=WSJJP_hpp_RIGHTTopStoriesThird

中国、農地の5分の1近くが汚染
By     JOSH CHIN AND BRIAN SPEGELE


●化学工場により汚染された灌がい用のため池(中国・大埔県) 

 【北京】中国の土壌汚染の範囲は長らく国家秘密として守られてきた。
 しかし、最近明らかになった政府報告書は、同国の農地の汚染や食糧供給の実現性をめぐる根深い警戒感を裏付けるものとなった。

 政府高官は報告書の中で、耕地の5分の1近くが汚染されていると指摘している。
 中国の三十年にわたる急成長、工業発展の遺産である問題の規模について意外にもスポットライトが当てられている。


 「全国の土壌の状況は総じて楽観視できるものではない」
とする報告書は
 「一部の地域では土壌汚染は深刻だ。
 耕地は厄介な状態にあり、工業、鉱業による公害問題が特に懸念される」
と指摘している。

 中国では大気汚染の問題が比較的取り上げられている一方、環境専門家は、あまり明るみに出ていない国の土地の汚染による影響について警告してきた。

 環境保護団体グリーンピースの東アジア幹部のWu Yixiu氏は
 「大気汚染の方が目立つし、存在がわかりやすいものの、土壌こそ有害物質が最終的に行き着くところだ」
と述べた。
 また大気や水に含まれる重金属粒子は土地に浸透し、その後に
 「食品に混入し誰もが影響を受ける」
と付け加えた。

 報告書は国土の面積240万平方マイル(約720万平方キロ)を対象に7年にわたる調査に基づき作成された。
 同報告書では
★.国の土壌の約16%、
★.耕地の19%
が何らかの形で汚染されていることが明らかになった。
★.公害の圧倒的大半は重金属など無機物によるもの
だったという。
 中国の総土地面積は370万平方マイル。

 中国の土壌で最も多く発見された公害物質は重金属の
★.カドミウム、
★.ニッケル、
★.ヒ素
だったと報告書は述べた。慢性的健康問題の原因として知られるカドミウム、ヒ素は鉱業の副産物。

 中国の耕地の3%近くに軽度から重度の汚染が見られると指摘した報告書だが、こうした汚染の水準は定義付けされていない。
 公害は特に東部の揚江デルタ、南部の珠江デルタ、東北部の旧工業地帯で特に深刻だと報告書は述べた。

 汚染は農地が極めて限られる中国では特に懸念される問題だ。
 最新の国土調査によると、
中国の2012年末時点の耕地は3億3400万エーカー
で、これは政府が国内に食糧を供給するために
 必要な農地の量を定めた「赤線」を約3700万エーカー上回った。

 耕地の824万エーカー前後が農業に適していない、
と中国の国土資源省は昨年12月にすでに明らかにしている。
 環境専門家は、
 残りの大半の土地も地質は数十年に及ぶ大量の肥料、殺虫剤の使用によって劣化し、低品質になっている
と述べた。

 土壌汚染の広がりを受けて、中国は食糧輸入を増やし始める公算が大きい。
 米農務省経済調査サービス(ERS)のエコノミスト、フレッド・ゲール氏は
 「中国は長期的にはその天然資源への圧力を和らげ、より多くの食糧を輸入する必要がある」
とし、
 「農業は産業公害による影響を受けるほか、それ自体も多くの公害を生み出している
と述べ、中国の食肉需要の増加による廃棄物や生態上の打撃を挙げた。

 13年4月には国内有数のコメ生産地域である湖南省のコメから高濃度のカドミウムが検出された。
 同地域は銅や鉛など非鉄金属の生産でも国内上位5位にランクされているが、農地をめぐる懸念から湖南産のコメの価格は最大14%安となった。

 カドミウム濃度の規格基準として広く適用されている0.4mg/kg(ppm)を超えるコメを長期的に消費すると骨の激痛や肝臓、腎臓の異常につながる可能性がある。
 湖南産コメについて13年に行われたいくつかのサンプル検査では、この基準値を超えるカドミウムが検出された。

 カドミウムの情報は、北京の弁護士による土壌汚染調査結果の公開要請を環境保護省が拒否した後まもなく開示された。
 環境保護省は当時、データは国家秘密であるために公開できないと述べていた。

 当局は環境劣化リスクに一段と重きを置き始めた。

 12月には、共産党は、公務員の業績評価制度を従来の国内総生産(GDP)を基準にしたものから環境保護など幅広い基準に沿って評価する制度に切り替えると発表した。

 また、大気品質に関する一段と正確な情報を要求するオンライン運動から3年がたち、中国の主要都市の大半は大気汚染水準の統計を1時間おきに公表するようになった。
 7月には、環境保護省は中国のすべての省政府に対し、主要企業から発生する公害についてオンライン報告を義務づける規制を発布した。

 調査結果の公表を求めた弁護士、Dong Zhengwei氏はこれを「環境保護問題に関する市民の知る権利に向けた最初のステップ」と位置づけ、
 「この情報は一般市民にとって遅かったものだが、何もないよりはましだ」
と述べた。

 広東省生態環境土壌研究所の土壌浄化専門家、Chen Nengchang氏は、報告書は
 「土壌汚染は国家秘密というイメージを振り払い、より多くの情報を提供するもの」
としつつも、この公表は対策の提供に乏しい「ジェスチャー」にすぎないと付け加えた。

★.土壌浄化は、土地の純化、再活性化の方法の1つだが、数十年を要する可能性もあり、技術力も要求される。
 重金属は条件によって異なる反応を示すため、公害の原因を突き止めることは難しく、これらを土壌から吸い出す取り組みには数年もの土地の休閑を要する可能性もある。

 中国は最新の5カ年計画で土壌汚染の浄化、防止に300億元(約4900億円)の予算を充てたが、コストはこれをはるかに上回る公算が大きいと専門家は述べている。

 北京では、市民は疑念やためらいをもって報告書を受け止めた。

 果物商のXiang Juさん(29)は
 「心配しているが、私に修復することはできない。
 全国でも同じだろう。
 食べなければ飢えてしまう」
と述べた。
 また、おそらく問題は報告書が示す以上に深刻な状況であろうし、
 「調査や報告が行われていない地域もあるはずだ」
と付け加えた。

 情報技術(IT)業界に務めるNan Liさん(26)は、数値には驚いたものの、政府がこれを公開するかどうかは最終的に意味がないと述べた。
 「回避したいと思ってもその方法がない」
とNanさんは語った。



レコードチャイナ 配信日時:2014年4月19日 19時41分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=86810&type=0

中国をむしばむ土壌汚染、耕地の2割で基準値超え
=カドミウム汚染が急拡大―中国紙


●18日、中国では耕地の2割弱が汚染されており、カドミウム濃度の増加率は最大で50%超に上る。写真は安徽省の農村を流れる川。鉱山が近く、河水は醤油色に染まっている。

 2014年4月18日、新京報によると、中国では耕地の2割弱が汚染されており、カドミウム濃度の増加率は最大で50%超に上る。

 中国環境保護部、中国国土資源部は17日、「全国土壌全体調査」の結果を発表した。
 同調査は2005年4月から2013年12月まで8年間をかけて、中国本土の全耕地及び一部の森林、草地、未利用地、建設用地を調査したもの。
 調査面積は630万平方キロメートルに達する。

 調査結果によると、汚染が確認された土地は調査対象の16.1%に達した。
★. 「きわめて軽度」が11.2%、
★. 「軽度」が2.3%、
★. 「中度」が1.5%、
★. 「重度」が1.1%
という内訳になる。
 耕地の汚染は19.4%。

 地域別に見ると、北方よりも南方の汚染が深刻だと明らかになった。
 長江デルタ、珠江デルタ、東北部工業地帯などで深刻な汚染が確認された。
 汚染物質としては重金属を中心とした無機物が目立つ。
 特にカドミウム汚染が深刻で、西南地域や沿海地域でのカドミウム汚染面積は従来調査より50%以上の増加となった。



レコードチャイナ 配信日時:2014年4月26日 13時35分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=87135&type=0

汚染米、重金属摂取の最大のリスクに―中国


●23日、中国科学院華南植物園の科学者はこのほど、汚染米が重金属摂取の最大のリスクになっていることを明らかにした。写真は中国の「がんの村」。

  2014年4月23日、中国科学院華南植物園の科学者はこのほど、汚染米が重金属摂取の最大のリスクになっていることを明らかにした。
 この研究成果は、公共科学図書館の「PLOS ONE」に掲載された。中国科学報が伝えた。

 湖南省、江西省、広東省北部などの地域は典型的な多金属鉱床生成地帯で、鉱業・冶金の活動が、自然環境、食品安全、人々の健康に深刻な影響を及ぼしている。
 例えば広東省大宝山鉱区周辺の新江鎮上[土貝]村の村民の発がん率は高く、その致死率は56%に達し、全国的に有名な「がんの村」となっている。
 科学者は、
 「環境に含まれる重金属は濃度が低くても、食物連鎖を通じて動物と人の健康を脅かし、がんを引き起こす可能性もある」
と指摘した。

 華南植物園生態・環境科学研究センターの庄萍(ジュアン・ピン)氏ら研究者は、大宝山鉱区の周辺住民のがん発症率と食物の重金属汚染の関連性、飲食の異なる指標のリスクに対する寄与度といった問題について長年に渡り研究を続け、飲料水、土壌からの無意識の摂取、食物摂取などの汚染物摂取のルートを比較した。
 その結果、食物摂取が周辺住民の健康を脅かす主要ルートであることが分かった。

 研究者の分析によると、汚染土壌に含まれる重金属の鉛とカドミウムは、食物連鎖(水田の土壌―イネ―鶏、畑の土壌―野菜・豆類、泥―雑草―魚)を通じて伝わり、米・野菜・魚肉・鶏肉に一定量が蓄積される。
 またサンプルの過半数の鉛・カドミウムの濃度が、国家衛生基準を超過していた。鉱区周辺の成人・児童が食物により重金属を摂取する危険指数THQは、10.2と11.1に達した(1を上回ると健康リスクが存在)。
 食物の重金属汚染は、現地住民が直面する大きな健康リスクとなっている。
 多くの摂取要因のうち、米の鉛・カドミウム汚染の比率が7割以上に達しており、現地住民の重金属摂取の最大のリスクとなっている。

提供/人民網日本語版・翻訳/YF・編集/武藤)





レコードチャイナ 配信日時:2014年4月15日 19時2分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=86608&type=0

中国人、5人に1人はがんで死亡=大気・水質汚染や喫煙が影響―医学誌


●13日、世界的な医学誌ランセットによると、中国では5人に1人の割合でがんが原因で死亡しており、世界のがんによる死者の4分の1を占めている。資料写真。

 2014年4月13日、世界的な医学誌ランセットによると、中国では5人に1人の割合でがんが原因で死亡しており、世界のがんによる死者の4分の1を占めている。
 BBC中国語サイトが伝えた。

 同誌のレポートによると、世界的ながん研究者40人余りが
 「アジアの2大新興国である中国とインドは、がんのもたらす経済的、人的な巨大な損失に直面している」
と指摘。
 中国の死者の5人に1人はがんが原因で、心血管疾患に次ぐ死因となっている。

 また、中国のがん患者の6割は喫煙や水質汚染、大気汚染などの「変更可能な環境要素」に関係していることも分かった。
 専門家は
 「がんのリスクに対する国民の意識が依然として低く、がんを患った際に宿命だと諦めたり、伝統的な薬や治療法の効果などを過信する傾向が強いことも影響している」
と指摘している。

 一方、がんに対する政府の医療費の投入額の少なさも重要な要素となっている。
 中国政府が医療に投入している金額の割合は国民所得の5.1%で、欧州各国の半分しかなく、その中でがんに用いられている割合は0.1%に過ぎない。
 また、個人負担しなければならない巨額の治療費や、約半数の国民が生活する農村部にがん病床が都市部の半分しかないという医療機関の偏りも大きな問題となっている。

 中国に関するレポートを担当したハーバード大学医学部のポール・ゴス教授は、
 「世界のがんによる死者の4分の1は中国が占めており、主な原因は医療資源の不足やアンバランスな配置、がんに対する国民の理解不足や誤解などに起因している」
と述べた。

 同誌によると、中国とインド、ロシアの3カ国で世界の新たながん発症患者の46%と死亡患者の52%を占めている。



レコードチャイナ 配信日時:2014年4月15日 21時50分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=86570&type=0

北京・天津・河北、深刻な大気汚染、基準超過は月20日―中国

 2014年4月14日、中国政府の発表した統計データによると、
 首都・北京市(京)、直轄市の天津市(津)、河北省(冀)からなる「京津冀経済圏」で、基準値を上回る大気汚染が観測されたのは月平均20日に上り、
 南部の代表的な工業地帯「長江デルタ」や「珠江デルタ」よりも深刻な状態にあることが判明した。
 シンガポール華字紙・聯合早報が伝えた。

 2013年5~12月の中国環境保護部の観測データに基づき、北京市統計局と国家統計局北京調査本部が発表した情報によると、北京市、天津市、河北省の13都市で基準を超える大気汚染が観測された月平均日数の割合は65.7%だった。
 珠江デルタでは32.8%で、北京市はその2倍ということが分かる。

 大気汚染源については、さまざまな見方が出ているが、清華大学の賀克誠(ホー・カーチョン)教授は、
★.中国には最先端の製造ラインと旧式の製造ラインが混在しており、汚染源としてその整理はきわめて困難だと指摘している。
 一方、北京市の統計部門は地域の産業構造から主要な汚染源を算出、
★.2012年の京津冀経済圏における自動車の窒素酸化物(NOx)排出量は68.2万トンであり、窒素酸化物総排出量の30%を占めることを統計から割り出した。

★.河北省では石炭による大気汚染が深刻なことも明らかになった。
 石炭を燃焼させると大量の二酸化硫黄(SO2)が排出され、大気汚染を引き起こす。
 2012年の同省における石炭消費はエネルギー消費全体の88.8%を占め、北京(25.4%)や天津(59.6%)を大きく上回った
 河北省の二酸化硫黄排出量は京津冀経済圏全体の80.8%を占めている。



レコードチャイナ 配信日時:2014年4月16日 1時20分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=86610&type=0

フランスの空気が8万4000円で落札される、中国の大気汚染の深刻さ反映―米メディア


●10日、フランス・プロバンスの空気を詰めたガラス瓶が3月末中国でオークションに出品され、5250元(約8万4000円)で落札された。写真は北京の大気汚染。

 2014年4月10日、AP通信によると、フランス・プロバンスの空気を詰めたガラス瓶が3月末、中国でオークションに出品され、5250元(約8万4000円)で落札された。
 14日付で中国紙・参考消息(電子版)が伝えた。

 出品者は北京の芸術家・梁克剛(リアン・カーガン)氏。オークションには中国の芸術家やコレクター約100人が参加し、四川省成都市の芸術家が落札した。
 梁氏は
 「空気なんて最も価値がないものだ。
 ホームレスでも空気はタダで吸える。
 これは中国の大気汚染に対する不満を表現したもの
と語った。

 中国の大気汚染が深刻化するなか、最近では芸術家らによる抗議が各地で見られるようになった。
 今年2月には、マスクをつけた北京の芸術家20人が天壇の祈年殿に集まり、芸術の手法を用い抗議を行った。
 また、3月には芸術家が湖南省長沙市で
 最後の住民がスモッグで死亡したと仮定した模擬葬儀
を行い、大気汚染の改善を訴えた。

 大気汚染で金儲けをしたのは梁氏だけではない。
 企業のほか、大気の質が良い地域の官僚もビジネスチャンスをつかもうと行動している。
 貴州省の観光局は旅行客に記念品として「空気の缶詰」を売り出す計画を始めた。
 また、3月29日には河南省で老君山のPRとして同山の新鮮な空気が詰められた袋20個が同省鄭州市に届けられ、市民に無料で提供された。
 このような現状は中国人の大気の質に対する不満を反映していると言えるだろう。




【輝かしい未来が描けなくなった寂しさ】



_