2014年4月11日金曜日

風雲急を告げる台湾情勢-(4):学生は議会退去、馬政権には貿易協定の撤回する考えはなし

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NHK ニュース 4月11日 4時22分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140411/k10013657611000.html?utm_source=dlvr.it&utm_medium=twitter



台湾 学生は議会退去も重い課題残る

 台湾で、中国との間で結ばれた経済協定の撤回を求めて議会を占拠してきた学生たちが10日夜、議会を退去しましたが、協定の発効はさらに遅れる見通しとなり、中国との経済連携を進めたい馬英九政権にとって重い課題が残ることになりました。

 台湾では、去年6月に中国と結ばれたサービス分野の自由化協定の撤回を求める学生たちが先月18日から議会の占拠を続けていましたが、学生たちは10日夜、23日ぶりに議会から退去し混乱は収拾に向かい始めました。

 一方で、学生たちに退去を促すにあたって議長にあたる立法院長は、中国と新たな協定を結ぶ場合、議会などが事前に内容を審査する制度を法制化するまでは、今回の協定の承認手続きは進めないことを確約しました。

 このため、今後、事前審査制度についての審議が始まりますが、学生や野党側は、馬英九政権が示している法案より厳しいルールを求めていることから、法制化は難航が予想され、サービス分野の自由化協定の発効はさらに遅れる見通しです。

 また、協定の事前審査制度ができれば、現在、中国と交渉中の別の経済協定の締結もずれ込む可能性があり、中国と台湾の経済連携のスピードは鈍ることになりそうです。

 馬英九政権は中国との関係強化を最大の実績としてきただけに、残りの任期が2年余りとなるなか重い課題を抱えることになりました。




テレ朝ニュース (04/11 05:57)
http://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000024871.html

「一定の成果あった」台湾で立法院占拠学生ら退去

 台湾で中国との貿易協定に反対して国会にあたる立法院を占拠していた学生らが10日、「一定の成果があった」として退去しました。

 議場占拠に参加した大学生:
 「行動を多くの人々が支持し、応援してくれたので、政府に影響を与えた」

 学生らは、中国に市場を開放する「サービス貿易協定」を政府が強硬に成立させようとしたとして反発していました。
 事態の収拾に向けて、立法院長が
 「中国との協定を監督する新たな法律の成立を優先させる」
と提案し、学生側がこれを受け入れました。
 しかし、
 馬英九総統は貿易協定は台湾に必要だとして撤回する考えはなく
 学生らの抗議活動が再燃する火種は残されたままです。




【輝かしい未来が描けなくなった寂しさ】



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