2014年3月11日火曜日

マレーシア航空機捜索を領有権拡大に利用する中国:軍艦4隻派遣、史上最大の救援作戦を展開

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●9日、消息を絶ったマレーシア航空機の捜索に、中国人民解放軍は軍艦4隻を派遣。中国海軍史上最大となる救援活動を展開している。写真はミサイル駆逐艦「海口」。


朝鮮日報 記事入力 : 2014/03/11 09:33
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/03/11/2014031100861.html

マレーシア航空機捜索を領有権拡大に利用する中国

 「南沙諸島(スプラトリー諸島)に救助作業のための港湾や飛行場を設けるべきだ」

 中国政治協商会議全国委員会(全国政協)委員を務める尹卓・中国海軍少将はこのほど、乗客・乗員計239人(うち中国人153人)を乗せたまま、マレーシア航空機が消息を絶ったことに関連し、そう語った。

 中国政府系のウェブサイト「中国網」が伝えたもので、中国が今回の事態を南シナ海での領有権主張強化の口実に使うのではないかとの懸念が高まっている。

 尹少将は
 「南シナ海の3分の2は中国がさまざまな救助に責任を持つべき海域だが、救助船舶などが停泊する埠頭(ふとう)がない。
 船舶や航空機の事故が起きた際、速やかに現場に向かうのが困難だ」
と述べた。

 南シナ海への拠点港がある海南島から南沙諸島の南端までは1000キロメートル以上離れているため、南沙諸島に埠頭を建設しなければ、効果的な救助活動ができないという主張だ。
 尹少将は
 「救助用の埠頭を設ければ、中国の漁政船(漁業監視船)、巡視船などの船舶なども緊急時に利用できる」
と指摘した。

 中国の一部メディアは、今回の事態で救助船舶の現場到着が遅れたのは、ベトナム、フィリピンなどの救助能力が不足しているためだと伝えた。
 中国はマレーシア航空機が消息を絶った海域に軍艦4隻(揚陸艦2隻を含む)、救助船14隻、巡視船などの救助船舶6隻、ヘリコプター2機、航空機2機を派遣している。

 南シナ海の南沙諸島は、中国、ベトナム、フィリピン、マレーシア、台湾などが領有権を争う海域だ。
 中国の南海艦隊は今年初め、南沙諸島で「主権宣言式」を行い、フィリピンは駐留兵力の大幅強化で中国に対抗した。



レコードチャイナ 配信日時:2014年3月10日 23時12分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=84706&type=0

<マレーシア機不明>中国が史上最大の救援作戦を展開、軍艦4隻派遣―米華字メディア

 2014年3月9日、米華字メディア・多維新聞によると、中国人民解放軍は消息を絶ったマレーシア航空機の捜索に軍艦4隻を派遣し、中国の海軍史上最大となる救援活動を展開している。

 消息を絶ったとされる海域に、ミサイル駆逐艦「海口」が9日午後4時15分に海南省三亜市から、水陸両用ドック型輸送揚陸艦「崑崙山」が同日午後5時に広東省湛江市から出港。
 これに先立ち、8日午後11時50分には南沙諸島で任務執行中だったミサイルフリゲート艦「綿陽」が同海域に向かった。
 9日午前3時には水陸両用ドック型輸送揚陸艦「井岡山」が2機のヘリコプターとゴムボートなどの捜索機材を搭載し、医療チームや潜水チームを乗せて出港している。

 「海口」と「綿陽」にはソナーやレーダー探知機が装備されているため、行方不明機の捜索に大きな期待が寄せられている。
 中国はこのほかにも商業船や海上警察の巡視船なども派遣しており、今後は中国の捜索船は9隻になる見込み。



サーチナニュース 2014-03-12 09:04
http://news.searchina.net/id/1526561

中国、マレーシア機捜索に海軍が本格参加 揚陸艦「井崗山」も到着


 8日未明に消息を絶ったマレーシア航空機の捜索に、中国海軍が本格的に参加する。
 11日午後には揚陸艦「井崗山」が同機が消えたとみられる海域に到着した。



朝鮮日報 記事入力 : 2014/03/12 09:39
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/03/12/2014031200898.html

自衛隊の影響力が東南アに拡大、マレーシア機捜索にも参加
空自が輸送機派遣へ


●C-130 ハーキュリーズ

 日本政府は、今月8日に消息を絶ったマレーシア航空の旅客機の捜索活動を支援するため、航空自衛隊を派遣することを決めた。
 航空機事故に関連した自衛隊の海外派遣は、今回が史上初。日本は、昨年台風の被害を受けたフィリピンにも災害復旧の名目で海自艦艇や陸自部隊の大規模な派遣を行うなど、このところ自衛隊の海外活動の範囲を広げて影響力を拡大している。

 小野寺五典防衛相は11日、記者会見で
 「マレーシア政府が、旅客機捜索への協力を要請したことに伴い、
 航空自衛隊のC130輸送機1機を派遣する」
と発表した。
 輸送機は12日にも出発する予定だ。
 小野寺防衛相は
 「今後、(マレーシア政府からの)要請の内容によっては、P3Cとかさまざまな能力を持ったものを(追加で)派遣したいと思っている」
と語った。

 防衛省は12日、自衛隊機が捜索を行う海域などについてマレーシア当局と協議する。

 日本は昨年11月、フィリピンが大規模な台風の被害に遭ったことを受け、災害復旧支援の名目で艦艇3隻、航空機16機、自衛隊員1180人を派遣した。
 自衛隊の派遣をめぐっては、東南アジア諸国への影響力を拡大し、中国をけん制しようとする狙いがあるとの分析が出ている。



サーチナニュース 2014-03-12 10:44
http://news.searchina.net/id/1526598

不明機捜索に自衛隊機派遣で日・マレーシアに非難殺到=中国ネット

 日本政府は11日、マレーシア政府の意向を受け、消息を絶っているクアラルンプール発北京行きマレーシア航空機の捜索のため、自衛隊機を派遣する方針を決めた。
 同ニュースが中国で報じられると、インターネットの書き込みに日本やマレーシアを非難する書き込みが相次いだ。

  自衛隊は、乗客・乗員の捜索のため捜索活動航空自衛隊のC130輸送機を派遣する。
 海上自衛隊のP3C哨戒機も投入する場合もありうる。
 小野寺五典防衛相によると、
 マレーシア政府から、航空機による捜索について「1機でも多く参加してほしい」
との話を受けた。
 正式な要請を受けた上で、速やかに(自衛隊機を)派遣する考えだ。

 中国の主要メディアが同情報を報じた。中国版ツイッターの「微博(ウェイボー)」で同記事が紹介されると、日本やマレーシアなどを非難したり疑念を示す書き込みが相次いだ。

■ 日本に対する不信感、警戒心が続出 
  日本に対するものとしては、
「小日本の奇襲を防げ」、
「単なる救援じゃないな」、
「日本が来て、ぐちゃぐちゃにする」、
「日本は遅すぎるよ。
 4日してからやっと穴ぐらから這い出てきた。
 無理やりだな」
などの意見がみられる。

  「中国は、(2011年3月11日の東日本大震災時の)日本の津波の時に救援隊を派遣したら、日本人はさまざまな書き込みで、(中国の)陰謀だとして非難した。
 まったくもって今は、この言葉をすべて日本に返してやる」
との書き込みがある。

 ■ 「東南アジアは中国の敵」の見方
  「マレーシアは恥知らずだ」との主張もある。
 中国がすでに軍艦を現場海域に派遣しているにもかかわらず日本に協力を求めたことを重視し、マレーシアは「真意を隠していた。回りくどい手段をとっているが、明らかに中国を信用していないのだ」との見方を示した。
  その他にも「小フィリピン、ベトナム、日本、マレーシアはすべて、われらの敵だぞ」との書き込みも見られる。
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 ◆解説◆
 中国で“愛国的”な意見を表明する人の特徴として、国の「序列」を強く意識していることがある。
 欧米などの先進国が優れていることは認めるが
 「自国の頭を抑える憎い存在」と認識する場合が多い。
 日本も先進国として認めてはいるが、ことさらに貶(おとし)める表現が目立つ。
「中国を侵略した国だ」、
「歴史的には中国の方が上だった」
などの複雑な感情が働くと考えられる。
 上記ページでも「米国が助けなきゃ、日本は屁でもない」との書き込みがある。

 ただし、日本に対しての一方的な「罵倒(ばとう)」に対しては批判的な人もいる。
 上記記事についても、「コメントを見て分かったが、中国国内の仇日教育は本当に成功しているなあ」との皮肉が寄せられた。
  先進国以外の国については、「見下す」姿勢が目立つ。
 上記ページでも「小フィリピン」との表現がある。
 中国政府は一貫して、「国と国はいかなる場合でも対等」としてきたが、中国人自身の姿勢も原因となり、アジア・アフリカ各地において対中感情が悪化している場合がある。
  “愛国的”な意見を表明する人は、自国である中国を「天朝」と表現する場合が多い。
 伝統的な中華思想の延長であり、自国を「神聖視」する感覚だ。
 戦前の日本が自らを「神国」としたことを連想させる感覚と言ってよい。
 中国人の“愛国者”が自国の歴史を誇る場合も珍しくないが、事実の裏付けがあるだけに、「過激」な主張はむしろ少ない。
 中国人にかぎらず、願望だけが独り歩きした場合に極端な表現になりやすいと考えられる。


 「中国が史上最大の救援作戦」を展開する今、
 もし後からきた日本に成果をさらわれてしまったら、中国軍は赤っ恥をかくことになる。
 それは是が非でも避けたいところだろう中国としては。
 国内から解放軍海軍の能力を疑われることにもなりかねない。


ロイター 2014年 03月 12日 19:41 JST
http://jp.reuters.com/article/mostViewedNews/idJPTYEA2B08X20140312

マレーシア機捜索、日本による自衛隊機派遣に中国外務省が謝意

[北京 12日 ロイター] -
 マレーシアの首都クアラルンプールから中国の北京に向かう途中に消息を絶ったマレーシア航空機の捜索支援のため、日本が自衛隊機の派遣を正式に決めたことを受け、中国外務省の秦剛・報道局長が間接的な表現で謝意を示した。

 同報道局長は定例の記者会見で、日本による自衛隊機派遣に関する情報を認識していると述べ、
 「このような事故では、マレーシア、中国、もしくは近隣国を問わず、国際社会が懸念を共有していると信じている」
とした。

 そのうえで
 「捜索活動に加わる機体の派遣が可能で、そうした意向が他国にあれば、われわれは歓迎し、謝意を表明する」
と述べた。



サーチナニュース 2014-03-13 10:18
http://news.searchina.net/id/1526715

不明機捜索に自衛隊出動、中国政府「感謝する」―ネット民と裏腹

 中国政府・外交部の秦剛報道官は12日の記者会見で、8日未明に消息を絶ったマレーシア航空機の捜索で、日本が自衛隊機を出動させることについて
 「どの国であれ、捜索・救助活動に参加していただける国に対しては感謝する」
と述べた。

 インターネットの書き込みでは自衛隊機派遣に反発する声が圧倒的だが、中国政府としては
  「人命にかかわる突発事態に直面した場合には、国際協力が求められる」
との筋道を通した。
  秦報道官はマレーシア側について
 「真剣な姿勢で(事態打開のための)処理に取り組んでいる」
と述べた上で、
 「しかし現実に飛行機は行方不明だ。
 そのため、マレーシア側には、乗客の家族のために、捜査と救助に全力を尽くしてほしいと求めつづけている」
と説明した。

  中国人の間では自衛隊の海外派遣に批判的な感情が強く、さらに現在は尖閣諸島などを巡る領土問題などで両国は対立している。
 しかし秦報道官は「どの国であれ、捜索・救助活動に参加していただける国に対しては感謝する」と述べた。
  秦報道官は、各国が活動に参加していることについて、
「国際社会、とくに該当地区に関連する国は、(解決のため)協力して取り組みたいと願っている」、
「このような突発的事態に直面し、各方面は人道主義の原則にもとづき、国際協力をすべきだ」
と述べた。  捜索・救助活動にあたっては、参加各国が意思疎通を強化し、協力と整合性を保つ必要があると述べた。
  中国が軍などを大量に投入したことについては、
 「当事者はマレーシア航空であり、処理や関連する調査などはやはりマレーシア当局に主要な責任がある」
と述べた上で、
 「しかし旅客機には多くの国の乗客が乗っていた。特に中国国民が多くいた」
と指摘し、
 「中国政府は『人が基本』、『政治は民のため』という理念にもとづき、捜索・救助活動に全力で取り組む」
と述べた。
  中国側は陸上でも捜索を始めたとの報道については、
 「中国が派遣した航空機は現在のところ海上の捜索だけを行っている。
 陸上で捜索をしているとの報道は、事実と異なる」
と述べた。
  中国のインターネットへの書き込みでは、日本の自衛隊派遣を非難する声が圧倒的に多い。
 また、派遣を要請したマレーシアに反発する書き込みが目立つ。
 秦報道官は同件について、国際的な常識に沿った説明をした。
 **********

 ◆解説◆
  中国政府は自国民が海外で問題に巻き込まれた際には、救助・救援や権利の保全などに力を入れ、またそのことを強くアピールする。
 例えば、2011年にリビアで内戦が発生した際には、同国内にいた自国民の撤退のために、船舶、自動車、航空機と、可能な限りの移動手段を手配、撤退の様子を積極的に伝えた。
  漁船が違法操業で拿捕(だほ)され乗組員が拘束された場合にも、自国民の権利保全に力を入れる。被害を受けた国の国民からすれば、腹立たしく感じることもあるが、取り調べや処分・処罰について、「相手国の法規でも認められている権利」の保護を求めているわけであり、法外な要求をしているわけでない。
  中国政府は格差、環境、腐敗などで国民の大きな批判を浴びている。
 それだけに、国外問題では「人民のための政権」とのアピールに力を入れる必要があると考えられる。
 なお、尖閣諸島の問題について中国は、「そもそも中国領だ」と主張しており、日本側の法的権利を一切認めない立場だ。
 そのため、違法操業などで中国人が拘束された場合、
 「日本側の違法行為。中国人に対する権利侵害」
として、日本側にとっては全く納得のいかない猛抗議を繰り広げることになる。
 スプラトリー(南沙)、パラセル(西沙)、スカボロー(中沙・黄色岩島)など、日本以外の国と領有権を争っている島についても、同様の反応を示す。


 まさか、
 中国はこれを日本とよりを戻すためのキッカケにしようとしている
のではないだろうな。


 同じような発想を持つメデイアもあるようだ。


レコードチャイナ 配信日時:2014年3月13日 23時3分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=84822&type=0

マレーシア機の捜索、自衛隊の派遣は日中関係改善の打開策となるか―中国メディア


●12日、行方不明になっているマレーシア機の捜索に自衛隊機が参加することで、悪化した日中関係が改善される可能性がある。資料写真。

 2014年3月12日、中国経済情報サイト・BWCHINESEはマレーシア航空機事件が硬直した日中関係を打破する助けになると指摘した。

 小野寺五典防衛相は11日、マレーシア航空機が消息を絶った問題で、マレーシア政府の捜索協力要請を受け航空自衛隊のC130輸送機を現地に派遣すると記者団に明らかにした。
 まず自衛隊員ら4人を同国へ派遣し、12日から現地の情勢を調査するとも語った。

 日本の外交専門オンライン雑誌「ザ・ディプロマット」は11日、
 「マレーシア航空MH370便の捜索活動が日中関係の改善につながるか」
と題した記事のなかで、中国と中国の指導者にとって極めて困難な1週間だったと表現。
 昆明駅で発生した無差別殺傷事件に続いて、マレーシア航空機の失踪と、状況はさらに混迷していると指摘した。

 MH370便には日本人乗客はいない。
 現在の東シナ海情勢を考慮すると、日本には捜索活動に参加する義務などない。
 しかし、日本はアジア太平洋地域で最も進んだ技術と装備を持ち、訓練を積んだレスキュー隊員と豊富な災害救助経験を有している。

 中国政府は日本の捜索活動参加を日本の積極的な友好姿勢ととらえ、硬直している日中関係を打破する糸口になる可能性もある。
 日中両国は関係改善に向けて絶好の機会をつかむ努力をすべきであろう。



朝日新聞デジタル 2014年3月13日01時08分
http://www.asahi.com/articles/ASG3D455WG3DUHBI012.html?iref=comtop_6_04
 
中国軍、不明機捜索へ続々 南シナ海での存在感誇示か

 南シナ海上空で消息を絶ったマレーシア航空機の捜索に、中国が艦船や軍用機を続々と派遣している。

 海軍は揚陸艦「井岡山」やミサイル護衛艦「綿陽」などを派遣。
 潜水チームが乗り込んだ救助船なども送り込み、海域では8隻の船舶が活動している。
 このほか、約10基の人工衛星も捜索に投入し、画像の解析にあたっている。
 空軍も軍用機を派遣した。

 背景には、乗客の約7割にあたる153人が中国人で、国民の関心が高いことがある。
 ただ、領有権争いの舞台に近い南シナ海で中国の存在感を誇示する狙いもあるとみられる。



レコードチャイナ 配信日時:2014年3月15日 18時2分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=84970&type=0

<マレーシア機不明>
軍事上の示威行為では?軍艦4隻と航空機4機を派遣した中国に「疑いの目」―台湾メディア

 2014年3月14日、台湾メディア・ETtoday東森新聞雲によると、消息を絶ったマレーシア航空機の捜索に中国が軍艦4隻と航空機4機を派遣したことについて、「中国の軍事上の示威行為だ」と指摘する声がある。

  これに対し、中国人民解放軍の劉暁江(リウ・シャオジアン)海軍政治委員は13日、
  「軍艦の派遣は国際人道主義にのっとったものであり、現在各国から40隻以上の軍艦が派遣され捜索にあたっている。
 中国の軍艦4隻は妥当な数だ」
と反論した。

 南シナ海の領有権をめぐり東南アジア諸国と対立している中国がこれほど多くの軍艦を派遣するのは「軍事力の誇示にすぎない」との声もある。
 しかし、劉委員は
 「捜索面積が広いため、相応数の軍艦が必要だ」
と説明。
 将来、中国がより多くの国際救援活動に参加する可能性については
 「被災国の要請があり、国の批准が下りれば、海軍はその責務を全うするだけだ」
と答えた。


レコードチャイナ 配信日時:2014年3月16日 8時51分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=84982&type=0

マレーシア航空不明機捜索に中国が大軍を動員、領土争いを見据え軍事力アピール―中国


●13日、ロイターは、中国がマレーシア航空不明機の捜索を通じて大々的に軍事力をアピールしていると報じた。中国の動機には南シナ海と東シナ海の領有権争いをにらんだ軍事力のアピールという性格が強い。写真は中国のミサイル駆逐艦、海口号。

 2014年3月13日、ロイターは、中国がマレーシア航空不明機の捜索を通じて大々的に軍事力をアピールしていると報じた。
 15日、参考消息網が伝えた。

 各国が不明機の捜索に協力しているが、中国が派遣した軍事力は群を抜いている。
 海軍艦艇4隻、沿岸警備船4隻、航空機8機を動員したほか、10基もの衛星も活用されている。
 中国の動機には、もちろん150人以上もの中国人乗客が搭乗していることへの配慮もあるが、南シナ海と東シナ海の領有権争いをにらんだ軍事力のアピールという性格も強い。

 さらに国内的なアピールという側面もあると、シンガポールの東南アジア研究所のイアン・ストーリー上級研究員は指摘する。
 今回の事件は、海外での自国民保護、遠洋地域での活動といった新たなミッションに対応するべきだとの意見を後押しするもので、国防費の拡大につながる可能性もあると分析した。


レコードチャイナ 配信日時:2014年3月19日 7時10分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=85143&type=0

激動の南シナ海情勢、「いかに好戦的でも、中国はかつての日本とは違う」―米ジャーナリスト


●18日、中国メディアは米国人ジャーナリストの南シナ海に関する見解を紹介し、「南シナ海で必ずしも戦争が起こるとは限らない」と伝えた。写真は中国海軍。

 2014年3月18日、中国紙・参考消息(電子版)は米国人ジャーナリストの南シナ海に関する見解を紹介し、
 「南シナ海で必ずしも戦争が起こるとは限らない
と伝えた。

 英誌・エコノミストは15日の記事で、米情報機関・ストラトフォーに籍を置く米国人ジャーナリスト、ロバート・カプラン氏の著書における発言を紹介した。
 それによると、同氏は「南シナ海は激動しているが、戦争に発展するとは限らない」と語り、
 「中国がいかに好戦的でも、かつて周辺国を侵略した大日本帝国とは異なる」
と中国の台頭に楽観的な姿勢を見せている。

 さらに、
 「米国にどんな思惑があろうとも、中国の台頭は止められない。
 中国の台頭を受け入れたからといって、降伏したと考えるのは間違っている」
と指摘。
 一方で、
 「現在のアジア情勢は複雑化しており、
 中国が米国に取って代わり世界の平和を守護する存在になるのはまだ遠い未来のことだろう」
と分析している。



【輝かしい未来が描けなくなった寂しさ】


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